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コピスリレーエッセイ第8回 「5月8日で 10歳」 by Temps みどり (イラストレーター兼プロデューサー)

徒然なるままに ひぐらし・・・
昨日、何をしたか 先週、先月何をしたか 慌しく過ぎてしまって これと言ってすぐには思い出せない。
年のせいなのか と思いながら
イヤイヤ忙しいから・・と自分に言い聞かせ・・・
それでも 10年前の今頃のことは よぉーく覚えているから不思議だ。

10年前、
ゴールデンウィーク明けにオープンする ギャラリーの準備に追われる毎日。
白い建物の外には、桐の木だけがニョッキっとのびていた。
学生時代からの悪友 横川氏に改装を依頼、
「色々な作品に対応できるオシャレなの一丁お願い!」
その間、私はガーデナーになりながら 備品の調達に走る!

画商の画廊からスタートし、
企画、貸し、企業の画廊 20代で1つのギャラリーを任されていた、
銀座の画廊っこだった。
諸先輩たちからは「独立が深川?」「なぜ?」とも言われたが、
「この町で!」と決めていた。
何十件もの物件を見て歩き、江戸文化の町 深川で・・・その願いが叶った。

そう、ここには空があるのですよ!
川が流れ木々の緑と、季節があるのですよ。

「コピス」は小さな雑木林。
月日を重ねて、育まれていく作品には そんな空や川や木々のように あって欲しいと願うのです。
涙の日々も、笑いの日々も、小さな怒りや悲しみも 思い出となり、希望に繋がるように。
皆と違ってもよい、「それ」がその人らしい生き方であれば、「それ」はどんなに幸せだろう。
小さくても尊いもの、小さくても善きものを作品に託し「コピス」の森で枝を伸ばせたら・・・・

振り返れば10年。
外の桐の木には、寄り添うように木や花が彩りを添え、
季節の一枚の絵のように、道行く人に愛されている。
季節と共に歩いて行ける、季節の顔になる作家との出逢いの為に
きのうを今日に繋げ、今日を明日に繋げることを・・・・
これからも コピスの森の番人は続けるのです。

はや10年・・・・
まだ10年。

さぁて、あと何十回、宴会できるかなぁ(笑い)

リレーエッセイも好調!
次は若手?????のあの人に バトォーン タッチだ!

Temps みどり (2010.05.02掲載)

Temps みどり プロフィール


コピスリレーエッセイ第18回「編集者 伊藤英治さんへ」


コピスの風景

コピスの風景

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