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コピスリレーエッセイ第20回 「私の仕事はイラストレーター!」 by やまもとゆか (イラストレーター)

数年前にコピスギャラリーに行くようになった頃、私はまだ向上心を持てずにいました。
イラストスクールや絵本塾に通い、頑張っていましたが、他人と自分を比べて自信が無く満たされない日々です。
プロのイラストレーターだと人が認めてくれる日が来るのか…そんなことを考えていたと思います。

しばらくのあいだ、自分からご挨拶することもせずにただ他の人の展示を見て帰ることが続きました。
みどりさんや作家さんが声をかけてくださって、グループ展に参加するようになりました。
ただただ必死でしたから、コピスギャラリーでのこの数年はあっという間に感じます。

今まで何度もグループ展に挑戦しましたが、いまだに展示をするたびに自分の未熟な所をみつけて、悔しく、もどかしくなる事ばかりです。
でも最近少し変わってきたのは、「自信なんてなくても、続けてきたこと、続けて行くことが有意義なんだ」と思いはじめたことです。

過去の私のこころには大きな間違いがありました。
「大丈夫だよ。」って保証してもらいたい気持ちで絵を描いていました。励まして慰めてくれる環境を探していたような気がします。
他人が私の評価を決めると思っていたので、自分の理想ではない事を人から言われるたび、気になって立ち止まっていました。

今でもそんなクセは治ってはいないのですが、そのクセを改善しようとこころがけるだけで、前よりも純粋に自分と向き合い制作しはじめたと思います。
ご意見やご指摘は本当に大切だけれど、自分だけの答えは自分の中に必ずあって、試行錯誤しながら自分で決断していく…それが一番心地よい力が出る方法だと思えてきたのです。
これを私のこれからの信念にして行きたくて、そんな目標が生まれたのは、やはり…展示をして人に見て頂くという貴重な経験をしたからだと思います。

展示を通じてお仕事のご依頼をいただけることも増えました。
毎回「どうして私にご依頼をくださるのか。ああ心配…」と怯えていますが…でも、やっぱり本当に有り難く、とにかく一生懸命挑んでおります。

みどりさんからは、私の絵に関してのコメントをまだあまりたくさん頂いた事はありません。
指示を待って動くことが習慣で生きてきましたので、はじめは何かアドバイスを頂きたくて、戸惑っていました。
先日ひさしぶりにコピスギャラリーに行った時のことです。
みどりさんは「社会での自分の考えに責任を持って動き、制作することの大切さ」についてのお話をしてくださいました。
その言葉が胸に響いて、胸に響くことができたのなら…心がけていけば、まだ知らない少し成長した自分に出会えるかもしれないと思いました。

そのための第一歩。言えなかったこの言葉を自分に向けて言ってみます。
「私の仕事はイラストレーター!やりがいのある充実した日々です!」

やまもとゆか (2013.03.30掲載)

やまもとゆか プロフィール


コピスリレーエッセイ第20回 「私の仕事はイラストレーター!」 by やまもとゆか
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