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コピスリレーエッセイ第17回 「鵯(ひよどり)とカリフラワー」 by 千葉冨久子 (画家)

南側、崖の上のフェンスは、四十余年前からのもので鉄錆がひどく、ガタガタ破れかけているところもあって見苦しい。

大工工事、板金工事、何でもやってしまう器用な小父さんが目をつけて 「アルミに付け替えると良いよ!」と云う。
「そうね」と気のない返事をしたが、内心では するなら真冬で草花の芽の出ないうちに―。と思っていたので小父さんに任せることにした。
ブロック塀に柱を立てる穴とドリルで火花を散らして空けてゆく。

小父さんは仕事の合間にふと庭先に植え込んだ二本のカリフラワーを見て、
「あっ、やはり鵯にやられたね!」という。
カリフラワーの硬い大きな葉に穴が空いたり、葉の端は喰いちぎった様にギザギザになっている。
カリフラワーは寒くなる頃からやっと白く目立つ様になり、今は5糎大と7糎大まで育っている。

12月ごろだったか、葉は虫にやられたと思って株の一葉々々裏表を見ると、
1.5糎位の青い虫が3匹いて、これが葉を食べたのかと退治したのだがその後も葉は傷んでいく。
どうしてなのかと不思議に思っていたのだ。

小父さんは「うちの畑のカリフラワーの葉もボロボロにされたよ、でも中心の丸く白く大きくなってゆくカリフラワーには喰いつかないのだょ!」ということで、鵯とは不思議な習性を持っているものと始めて知って感心したことである。

千葉冨久子 平成23年2月16日記

※文中の漢字  糎は センチメートルと読みます。


千葉冨久子さんは コピス最年長の絵描きさん

毎日の庭仕事と制作を楽しんでいます。
私は コピスの ターシャ テューダー と呼ばせていただいています。

コピスでは 毎年 植物をテーマにした「seed~展」「五人展」のほか多数参加。 意欲的に制作と発表を続けていらっしゃいます。
昨年は ご自身の企画で カルトナージュ、装丁、墨彩、木版の若いお仲間とグループ展を開催。今年の秋にも 第2回目をなさいます。

今でも お元気でお美しいのですが お若い頃はさぞや!
女性として、ものづくりの仲間として たくさんの元気をいただいています。

益々 チャーミングでいてください。

ギャラリーコピス みどり

(2011.03.06掲載)

千葉冨久子 プロフィール


千葉冨久子 水彩画

千葉冨久子 水彩画

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