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コピスリレーエッセイ第16回 「コピスの森の魔女」 by ナカタケイコ (WEBデザイナー・マーケティングプランナー)

25年前、銀座のギャラリーで当時所属してた劇団の舞台美術展があった。
そこで支配人を名乗るスタイリッシュで美しく妖しい魔女と出会った。

魔女が芝居の公演を観に来ると、
劇団の男優陣は意味もなく緊張し、若手はビビり、
演出家は「ボクのお姉さんでいてください」と言い出した。

ある時、魔女が個展をやるという。
さぞかしアヴァンギャルドで切れ味鋭い作品を描くんだろうな、
と思って出かけた。

あれれ・・・?
ヘンだぞ!?
可愛らしい動物たちのイラストばかりだぞ!!!

一瞬わが目を疑った。
画廊を間違えたかと思った。

けど、間違ってなかったのだ!
なんと、魔女は“ギャップ”という魔法を使うのだ!ケロ。

クールな見た目にだまされてはいけない。
実は人情に厚い、ちゃきちゃきの下町っ子だし、
家事なんてしそうにない雰囲気なのに
あっという間に美味しいお料理を並べてしまう。

一般的に魔女は黒猫を使い魔とするが、
コピスの魔女は白い犬を飼っている。

その犬がまた可愛い顔をしておきながら、
実はもういいトシのオッサンなのだ。
油断してはいけない!

そのうえさらに、
この魔女は“人たらし”という魔法を使って人の心をわしづかみにする。

コピスの森に集まるアーティスト達は
みんなその魔法にかかってしまっているのではないか?

おーい!みんな、大丈夫か!?

実は何を隠そう、
この私も母娘してたらしこまれそうな予感がしているのだっ!

キャーッ★

ナカタケイコ (2011.02.01掲載)

ナカタケイコ プロフィール


白い犬を抱いた魔女

白い犬を抱いた魔女(近くに空を飛ぶ箒も見える)

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