明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
2000年にオープンしました、ギャラリーコピスですが、
早いもので16年になります。

コピスは小さな雑木林という意味で、
小さな木々が集まって、いつか林に森になるように、
集まった小さな木々に水をまき、肥料を与え、陽に当て、雑草を抜き、
害虫から守って枝を伸ばして花を咲かせ、
実を結ぶのが私の仕事です。

今年から、コピスのブログを始めます。

さぁ何を綴ろうか

まずは、ギャラリーコピスの展示の紹介や、作家の紹介、
感想や日々の出来事・・・ということになるでしょうが、
深川、清澄白河の町の出来事や歳時記もご紹介できたら、と思います。

そしてコピスの看板犬 サニー取締役のお話も。


コピスでは、ギャラリーのほかに、
作家の皆さんの魅力を発揮していただける「お教室部門」があります。

詳しくはこちらをご覧ください。http://www.jolly-job.com/lesson/

絵画教室、韓紙工芸、羊毛クラフト、パステル画、
愛犬の肖像画、アートキャンドルなどなど・・・

その中で私も参加している創作文のお教室があります。
同じ教室の仲間がキャラクターというテーマで
私を書いたものがありますのでご紹介したいと思います。

私を知らない人も、私をイメージしていただけるのでは・・・
うっそぉーと思うか、そうそうと思うか、それは皆さんにお任せいたします。
では、はじまりまじまりぃ

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僕は、小さなリヤカーに切り花をたくさん積んで、駅前の人通りのある広場に来た。
「今日は、ここで花を売ろう」
しかし、花を見る人はいても買っていく人は、なかなかいないものだ。
今日もそんなに売れないのかなぁ。僕の口から「はぁ」とおおきなため息が出た。
下に向いた視線の先を、白くて丸い犬がスタスタと通り過ぎ、止まった。
すると、その飼い主らしき女性も僕の前で足を止め、花を眺めている。品のあるご婦人だ。
「あの、おにいさん、このお花と」
「はい」
「ちょっと、おにいさん元気がないわね!それじゃ売れるお花も売れないわよ」
「・・・はい」
僕は急いで花束を包む。ご婦人の視線が痛い。
元気ない。か。僕は、よくそう言われる。もともと無口で、地味なタイプだからかもしれない。だからといって、元気がないわけじゃないんだけどなぁ。といつも心の中で思う。
「おまたせしました。どうぞ。ありがとうございました」
出来上がった花束をご婦人に手渡した。すると、ご婦人はその花束をしばらく眺め、香りを嗅ぐように顔を近づけた。そして、微笑んで、僕の方を見て言った。
「こんなに素敵な花束を作れるなら、もっと自信を持っていいのよ!」
「はい。」
「バケツにばらばらに入っていた切り花が、あなたのおかげで、ちゃんとした贈り物になるのよ。素晴らしいことじゃないの!」
「はい。」
「ほら、もっと元気出しなさいって!」
「はい。」
僕は嬉しいやら、恥ずかしいやらで、下を向くと、白くて丸い犬が首をかしげて、こちらを見ていた。
「ほら見て、サニーもそう思うわよね?」
サニーという賢そうな白い犬は、ご婦人が差し出した花束を覗き込み「わん」と吠えた。
何ともかわいい犬だなぁ
「お兄さん、今、笑ってるわよ!」
「あ。」
「その笑顔を忘れなければ、大丈夫!腕はいいんだからね!」
「・・・はい」
ふと気付けば、ご婦人の後ろには、お客さんの列が出来ていた。
「ま、まさか、僕の店に?」
僕は驚いて、すぐにご婦人の方を向いたが、さらっと手を振り、人混みに紛れていってしまった。
やるせない気持ちで、僕は、元気を出して、大声で叫んだ。
「ありがとうございましたっ!!」

Mちゃんの作品より。